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のの字曲げは合否に響く
電気工事士技能試験で、地味に時間を食うのがのの字曲げです。
ランプレセプタクルなどのねじ端子に心線を巻き付ける作業ですが、ここが雑だと見た目が悪いだけでなく、欠陥につながる可能性があります。
技能試験は、速さだけでは勝てません。
速く、同じ形で、欠陥なく作ることが大事です。
まず工具を揃えるなら、定番はこのあたりです。
のの字曲げとは
のの字曲げとは、電線の心線を丸く曲げて、ねじ端子に引っ掛けるための加工です。
形がひらがなの「の」に似ているため、現場や試験対策ではのの字曲げ、または輪作りと呼ばれます。
主に使う場所は、技能試験では以下のような器具です。
- ランプレセプタクル
- 露出形コンセント
- ねじ端子付き器具
ポイントは、ねじを締める方向に心線が巻き込まれる向きで作ることです。
逆向きにすると、ねじを締めたときに心線が逃げます。
これは本番ではかなり危ない。
結論
のの字曲げを早くキレイに作るコツは、次の3つです。
- 被覆をむく長さを毎回そろえる
- 先端を丸めすぎず、ねじに沿う形にする
- ねじを締める方向に合わせて右巻きにする
これだけで、仕上がりがかなり安定します。
基本手順
1. 被覆をむく

まず絶縁被覆をむきます。
ランプレセプタクルののの字曲げでは、心線を曲げる分の長さが必要です。
短すぎると輪が作りにくく、長すぎると余りが出ます。
目安としては、心線をねじに巻ける程度の長さを確保します。
練習では毎回同じ長さでむくクセを付けると、本番で迷いません。
おすすめ工具はこちら。
2. 心線を軽く曲げる

ペンチの先端で心線をつかみ、軽く丸めます。
ここで力を入れすぎると、輪が小さくなりすぎます。
逆に大きすぎると、ねじからはみ出します。
きれいな輪を作るコツは、一発で完璧にしようとしないことです。
軽く曲げる
↓
ねじに合わせる
↓
最後に形を整える
この順番が早いです。
3. 右巻きで入れる

ここが一番大事です。
のの字曲げは、ねじを締める方向に心線が巻き込まれる向きで入れます。
一般的なねじは時計回りに締まるので、心線も締めたときに逃げない向きにします。
つまり、上から見て右巻きになるように入れるのが基本です。
4. ねじをしっかり締める
心線を入れたら、ドライバーで確実に締めます。
締め不足は危険です。
試験でも現場でも、ゆるい結線は信用されません。
ただし、力任せに締めすぎると器具を傷めることがあります。
最後に心線を軽く引いて、抜けないか確認しましょう。
欠陥になりやすい例
技能試験では、欠陥があると不合格につながります。
のの字曲げで注意したいのは以下です。
| 失敗例 | 注意点 |
|---|---|
| 心線が逆巻き | ねじを締めると心線が逃げやすい |
| 心線が短すぎる | ねじに十分かからない |
| 心線が長すぎる | 余った心線がはみ出す |
| 被覆を噛んでいる | 導体が正しく接触しない |
| 締め付け不足 | 心線が抜ける原因 |
| 輪が大きすぎる | 端子からはみ出しやすい |
| 心線に大きな傷 | 折れ・断線の原因になる |
特に多いのは、逆巻き・被覆噛み・締め不足です。
この3つは本番前に必ず潰しておきたいところです。
速くする練習法
10本だけ毎日やる
のの字曲げは、頭で覚えるより手で覚える作業です。
おすすめは、毎日10本だけ作る練習。
1日10本でも、1週間で70本。
手が勝手に覚えてきます。
練習材料はこちら。
時間短縮のコツ
本番で速い人は、手順が決まっています。
おすすめの流れはこれです。
- 被覆をむく
- 心線を軽く曲げる
- 器具に合わせて形を整える
- ねじに入れる
- 締める
- 軽く引いて確認
この順番を固定してください。
毎回やり方を変えると、試験本番で手が止まります。
現場目線のコツ
現場でも試験でも、きれいな結線はだいたい共通しています。
無理に丸めすぎない。
被覆を噛ませない。
ねじの下にしっかり入れる。
最後に必ず確認する。
のの字曲げは小さな作業ですが、仕上がりに性格が出ます。
試験官に見せる作品は、言葉のない自己紹介みたいなものです。
雑な結線は、やっぱり目立ちます。
おすすめ工具
技能試験対策で揃えておきたい工具はこちらです。
FAQ
のの字曲げは技能試験で必須ですか?
候補問題の内容によりますが、ランプレセプタクルやねじ端子付き器具が出る場合、必要になる作業です。練習しておくべき基本作業です。
右巻きと左巻き、どちらが正しいですか?
基本は、ねじを締める方向に心線が巻き込まれる向きです。一般的なねじでは右巻きにします。
輪が少し開いていても大丈夫ですか?
ねじにしっかりかかり、締め付け後に外れなければ問題になりにくいですが、開きすぎは危険です。端子からはみ出さない形に整えましょう。
被覆を噛んだらダメですか?
ダメです。導体部分が正しく接触しないため、欠陥につながる可能性があります。
何回練習すれば上手くなりますか?
目安は最低でも50〜100回。毎日10本作れば、手の感覚が変わってきます。
まとめ
のの字曲げは、電気工事士技能試験の中では小さな作業です。
でも、小さいからこそ差が出ます。
早くキレイに作るコツは、
- 被覆むき長さをそろえる
- 心線を丸めすぎない
- 右巻きで入れる
- 被覆を噛ませない
- 締め付け後に軽く確認する
この5つです。
試験本番は、緊張で手が少し遅れます。
だからこそ、練習では迷わない形を作っておく。
のの字曲げは、派手ではありません。
でも、合格へつながる小さな輪です。
参考情報
- 一般財団法人 電気技術者試験センター
第二種電気工事士 技能試験候補問題
https://www.shiken.or.jp/construction/second/skill/ - 電気技術者試験センター
技能試験に係る欠陥の判断基準等について
https://www.shiken.or.jp/construction/second/defect/ - 電気工事士技能試験 欠陥の判断基準 PDF
https://www.shiken.or.jp/construction/upload/handankizyun2017.pdf - HOZAN 第二種電工試験の虎 欠陥事例
https://www.hozan.co.jp/corp/denko2/pg/1defect/

