壁掛けモニターは、作業効率の向上や空間の有効活用に最適な選択肢です。しかし、設置には「下地の確認」「金具の選定」「安全性の確保」など、見落としがちなポイントが多数あります。この記事では、実際の設置レビューをもとに、使用した金具や補強アイテム、施工時の注意点を詳しく解説。DIY派にも業者依頼派にも役立つ情報をまとめました。

設置前に確認すべきポイント
✅ 壁の材質と下地の有無
石膏ボード壁に直接金具を取り付けると、モニターの重量に耐えられず落下する危険があります。
必ず「間柱(まばしら)」の位置を確認し、必要に応じて補強材を使用しましょう。
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✅ モニターのサイズと重量
金具の耐荷重とVESA規格が、モニターに対応しているかを必ず確認してください。
特に32インチ以上の大型モニターは、耐荷重20kg以上の金具が必要です。
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✅ 賃貸か持ち家か
賃貸物件では原状回復が求められるため、壁を傷つけない施工方法を選ぶ必要があります。
ホッチキス固定式や石膏ボード専用アンカーが有効です。
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実際の設置レビュー
今回は、病院内の診察室にて55型モニターの壁掛け設置を行いました。 医療現場では安全性と精度が求められるため、レーザー墨出し機を使用して水平を確認しながら施工を進めました。
✅ 壁構造と施工条件
壁材:2枚張りの耐火ボード構造
下地:一部に軽量鉄骨下地あり/一部は下地なし
✅ 使用した固定方法とアイテム
レーザー墨出し機:水平確認用
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ITハンガー(サンコーテクノ):下地がない箇所のアンカー固定に使用→ 中空壁対応、ロールプレート式で高保持力
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ピアスビス:軽量下地(軽鉄)への直接固定に使用 → 下地探知後、位置をマーキングして施工
下地探知機(どこ太 Basic):軽量下地の位置確認に使用
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✅ 設置手順の流れ
レーザー墨出し機で水平ラインを確定 → モニター中心位置と金具取付位置を明確化
下地探知機で軽量下地を確認し、ピアスビスで固定 → 下地がない箇所はITハンガーでアンカー施工
壁掛け金具を設置し、モニター本体を固定 → 2人作業で安全に吊り込み、落下防止ネジを締め付け
✅ 設置後の状態
モニターの水平・垂直は完全に安定
耐火ボードへの負荷分散も問題なし
医療現場でも安心して使用可能な仕上がり
おすすめ金具と補強アイテム
壁掛けモニターの設置には、金具の耐荷重・VESA規格・壁材との相性が重要です。
ここでは、実際の施工で使用したものを含め、用途別におすすめアイテムを紹介します。
✅ VESA対応壁掛け金具(55型対応)
耐荷重25kg以上/VESA 400×400対応/上下角度調整可
施工現場でも使用実績あり、55型でも安定
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おすすめ中空壁用アンカー|ITハンガー
✅ ピアスビス(軽量鉄骨下地用)
軽量下地(軽鉄)に直接固定可能
下地探知後、マーキングして施工
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✅ 下地探知機(スタッドファインダー)
軽量下地・間柱の位置を正確に検出
DIYでも業者施工でも必須アイテム
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✅ 補強プレート「どこでも下地」
石膏ボードにアンカーを形成し、ビス固定可能
賃貸でも原状回復しやすい施工が可能
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設置後のメリットと注意点
壁掛けモニターの設置が完了すると、空間の有効活用・安全性・作業効率など多くのメリットが得られます。一方で、設置後も注意すべきポイントがあります。
✅ 設置後のメリット
床スペースの確保 テレビ台が不要になり、診察室や作業スペースが広く使えるようになります。
視認性の向上 目線の高さに合わせて設置することで、患者・スタッフ双方にとって見やすくなります。
安全性の向上 壁にしっかり固定することで、地震や衝突による転倒リスクが大幅に低減されます。
配線の整理が容易 壁掛けにより、ケーブル類を壁裏やモールで隠せるため、見た目もスッキリし掃除も簡単。
✅ 設置後の注意点
振動・共振の確認 病院や施設では機器の振動が壁に伝わることがあるため、金具の締め直しや防振材の使用を定期的に検討。
壁材の経年劣化 耐火ボードや石膏ボードは、湿度や温度変化で劣化する可能性があるため、年1回の点検推奨。
落下防止ネジの定期確認 大型モニターの場合、落下防止ネジの緩みチェックを月次点検項目に含めると安心。
配線の熱対策 壁裏配線の場合、通気性の確保と熱源との距離に注意。特に医療機器周辺では重要。
まとめ
壁掛けモニターの設置は、空間の有効活用・安全性・視認性の向上など、多くのメリットがあります。 ただし、施工には「壁材の確認」「下地の有無」「金具の選定」「補強材の使用」など、事前準備が不可欠です。
今回の病院施工事例(55型モニター)では、以下のポイントが特に重要でした:
- レーザー墨出し機で水平確認しながら設置
- 2枚張り耐火ボードに対し、ITハンガーでアンカー固定
- 軽量下地にはピアスビスで直接固定
施工後は、揺れなし・落下リスクなし・配線整理もスムーズで、医療現場でも安心して運用できる仕上がりとなりました。
アドバイス等があればコメント頂ければ嬉しいです。