
「壁に棚をつけたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない…」
そんなあなたへ。ボードアンカー選びは実はシンプル。この記事を読めば、もうホームセンターで迷いません。
ボードアンカーが必要な理由
住宅の壁は多くが石膏ボードでできています。軽くて施工しやすく耐火性も高い優れた素材ですが、ビスを直接打つと石膏が崩れて空回りしてしまいます。
石膏ボードにそのままビスを打った場合の耐荷重は、わずか1~2kg。カバン1個でも危険です。
でも、正しいアンカーを使えば?50kg、最大250kgまで耐えられるんです。

画像引用:ベストなパーツ
失敗しない選び方|3つのポイント
ポイント①:取り付けるモノの重さで決める
| 重量 | おすすめタイプ | 用途例 |
|---|---|---|
| 10kg以上 | はさみ固定式(カサ式) | エアコン、テレビ金具 |
| 5~10kg | ねじ込み式(強度高) | 本棚、中型の棚 |
| 5kg以下 | ねじ込み式・打ち込み式 | フック、タオルハンガー |
ポイント②:壁の種類を確認する
壁をコンコン叩いてみてください。
- 響く音 → 空洞あり、アンカー使用OK
- 鈍い音 → 柱あり、ビス直打ちでOK
壁裏探知機(100円ショップでも購入可)を使うと確実です。
ポイント③:下穴の有無を確認
- 下穴必要 → 指定されたドリル径で正確に開ける
- 下穴不要 → 初心者におすすめ、施工がラク
タイプ別|ボードアンカーの特徴
はさみ固定式(カサ式)|重量物向け

画像引用:ベストなパーツ
仕組み: 壁の裏側でアンカーが傘のように開き、壁を挟み込んで固定
メリット:
- 引き抜き強度が高い(約30~50kg/個)
- エアコンなど重量物に最適
デメリット:
- 下穴が必要
- 壁裏にスペースが必要
おすすめ商品:
- らくらくボードアンカー
- トメラー
- ボードファスナー
ねじ込み式|軽~中量物向け

画像引用:ベストなパーツ
仕組み: ドライバーでクルクル回すだけで石膏ボードに固定
メリット:
- 下穴不要のタイプが多い
- 施工が簡単、初心者向け
- 壁裏が狭くても使える
デメリット:
- はさみ固定式より強度は劣る
おすすめ商品:
- エビモンゴGLアンカー
- かべロック スケルトン
- ボードアンカーG4
打ち込み式|スピード重視

画像引用:ベストなパーツ
仕組み: ハンマーで叩き込むだけで固定完了
メリット:
- 施工が超速い(3秒で完了)
- 下穴不要
- GL工法の壁にも対応
デメリット:
- 軽~中量物のみ対応
おすすめ商品:
- Vショットアンカー
- デンサン 打込みアンカー
よくある失敗と対策
失敗①:アンカーが空回りする
原因: 下穴が大きすぎる、または石膏ボードの厚みに合っていない
対策: パッケージ記載の推奨下穴径を守る。ドリルの径は正確に測る。
失敗②:取り付け後にグラグラする
原因: アンカーの耐荷重を超えている、または柱がある場所に打った
対策: 取り付け前に壁裏を確認。柱がある場所には直接ビス打ちする。
失敗③:天井に使って落ちてきた
原因: 天井は引き抜き方向の負荷が大きい
対策: 天井への取り付けは下地(柱)必須。アンカーだけでは危険。
用途別|おすすめアンカー早見表
| やりたいこと | おすすめタイプ | 耐荷重目安 |
|---|---|---|
| エアコン取り付け | はさみ固定式 | 30~50kg/個 |
| 本棚(5~10kg) | ねじ込み式 | 10~20kg/個 |
| フック・タオルハンガー | ねじ込み式・打ち込み式 | 5~10kg/個 |
| テレビ金具 | はさみ固定式 | 30~50kg/個 |
| 壁裏が狭い(GL工法) | 打ち込み式 | 10~17kg/個 |
プロが使う裏ワザ3選
裏ワザ①:アンカーは”ケチるな”
100円ショップのアンカーと、ホームセンターの500円のアンカー、耐荷重が10倍違うこともあります。重要な場所には信頼できるメーカー品を使いましょう。
裏ワザ②:2個じゃ足りない、4個使え
メーカーが「耐荷重50kg」と書いていても、それは1個あたり。棚なら最低4個使うのが安全です。
裏ワザ③:失敗したら”木工用ボンド”で埋める
アンカーが空回りしたら、木工用ボンドを穴に流し込んで1日乾燥。その上から再チャレンジすれば成功率が上がります。
まとめ:迷ったらこれを選べ
初心者におすすめのボードアンカー:
- エアコンなど重量物 → はさみ固定式(らくらくボードアンカー)
- 棚やフック(5kg以下) → ねじ込み式(ボードアンカーG4)
- 壁裏が狭い → 打ち込み式(Vショットアンカー)
壁DIY、失敗を恐れずにまずは小さいフックから始めてみましょう。石膏ボードの穴はパテで埋められるので、挑戦する価値ありです。
参考情報:
株式会社ビルドクラスタ
ベストなパーツ
